ポケモンに関するひとくちコラム
ヒードラン
かこうポケモン
かざんの ほらあなに せいそく。
じゅうじの ツメを くいこませて カベや てんじょうを はいまわる。
(ポケットモンスターダイヤモンド・パール/ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール及び公式のポケモンずかんサイトより引用)
まずはじめに言っちゃうと
えっ、あなたの家には十字のツメを持った害虫が現れるんですか!? へぇ……すごいなあ……。壁にはツメの跡があるんだろなあ……。そんなすごい害虫がいるような住みやすい家に住んでないから知らないなあ……。
というのはさておき
シンオウの伝説のポケモン! 時間の神! 空間の神! 追放された反物質の神! 知識と感情と意思の神々! 伝説の巨人! 三日月の化身!……と来て、なんだお前は!というのはそりゃそうだ。
対になるような存在や関連する存在もないので、ホントにこいつだけは一体なんなんだ? となる。
「溶岩」がモチーフになっていることはタイプからも窺えますが、生き物としてのモチーフは不明。ドラン……ドラゴン? とみるのもちょっと無理がありそう。
カイに「なんかいるよ!」と言われたように、神々しさとかも特に無さげ。クレセリアも不法占拠迷惑奴扱いでしたが。
とはいえヒードランにまつわる伝承というのはちゃんと存在しており、バクと一緒にハードマウンテンに行った後には「シンオウ地方ができたときにこぼれ落ちた火の玉から生まれたこと」と「ヒードランが暴れて火山が噴火しないように置き石で抑えている」ことが語られます。
これはシナリオ中の言及にとどまり、LA以外の図鑑説明にはありません。(ヒスイ図鑑では「テンガン山内部の溶岩から生まれたという伝承がある」との記述がある)
這い回ることしか書かれていない図鑑説明の割には、「なんかすごくて危ないやつ」という扱いになっています。シンオウ誕生の時から存在すると語られているあたり、意外と只者ではない。
ヒードランは崇拝された存在でも神秘の力をもった存在でもありませんが、「目覚めると災害になりうる自然現象を引き起こす、古い存在(とされている)」という点ではグラードンやカイオーガに通じる存在なのかもしれません。
その割には伝承のありそうな要素があまり多くないし、サイズも小さめで凄そうではない……というのはありそうですが。
なんだかすごいが、ひっそりとした存在。そのために得体の知れないナニカ。そんな感じなのかもしれません。
後から「サラマンダーモチーフです」と言わんばかりに四精霊対応のポケモンたちが3体追加される可能性もワンチャン……?