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「トウヤのキュレム」はすごい

 ポケマスのシナリオに関するひとくちコラム的な記事

 

 

 悪の組織イッシュ編において突如としてキュレムをくり出したトウヤくん。トウヤ&レシラム見たかったのに!? みたいな気持ちもありますが、よく考えると「トウヤのキュレム」という概念はすごい。

 

 特殊な事情を考慮しなければ、トウヤ(BW主人公)のキュレムゲーチスキュレムも「ジャイアントホールにいたキュレム」であり、トウヤが先に捕獲して連れていってしまうと、ゲーチスには捕獲できないはず。

 

 

 しかしBWをプレイした人(=主人公)は大抵の場合、ジャイアントホールキュレムを捕獲したはず。「じゃあBW2に登場したキュレムって何なの?」となってしまうんですよね。

BW2は「BWでプレイヤーがキュレムを捕獲して仲間にした」ことを否定したシナリオになっていた、とも言える。

 

トウヤのキュレムゲーチスキュレムが同時に存在するという状況は、「ゲーチスは主人公やNたちと異なる時系列から来ている」ことを抜きにしても本来は「ありえない」のだと思われます。

 

 

 だからポケマスのシナリオで「トウヤのキュレム」が登場したことは、「BWでプレイヤーがキュレムを捕獲したことを否定せずにBW2のシナリオを成立させる」ということを実現したものだったのではないかと。

 その理由付けを「この世界もポケモンもまだまだ不思議がいっぱいだから」とするのはかなりの荒業なのですが、「ポケモンは不思議ないきもの」という親しみの深い概念と繋げて感慨深いものに仕立てている……と個人的には感じます。

 

 とまあ、ポケマスは主人公を固定させることで「各々のプレイ体験」とは一部異なる設定・シナリオになっている反面、色んな可能性を考慮し実現させている……とも言えると感じた。という話でした。